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目次
「-1才からの医療」それは、生まれる前の赤ちゃん(胎児)の段階からその命に寄り添い、家族を支える医療を指す言葉です。
胎児期からの医療介入により、赤ちゃんの健康リスクを早期に把握し、必要に応じた支援を整えることで、家族が安心して出産・育児に臨める環境をつくることを目指します。この考え方は、妊娠中のケアにとどまらず、出生後の小児医療や福祉支援へと自然に広がるものでもあります。
日本国内でも数少ない胎児医療に早くから取り組んでいる「FMF胎児クリニック東京ベイ幕張」では、「胎児も一人の患者である」という信念のもと、この分野の普及と発展に取り組んでいます。ここでは、「-1才からの医療」という理念と、それを支える取り組みについて詳しく紹介します。

FMF胎児クリニック東京ベイ幕張 林伸彦 院長
林伸彦医師は、これまで産婦人科医として数多くの出産と向き合い、命の誕生の現場に立ち続けてきました。その中で次第に強く感じるようになったのが、「出産の瞬間だけではなく、その前の段階でできることの重要性」でした。
例えば心臓病や肺の低形成など、出生直後に急変するような病気に事前に気づけなかったときには、「もっと早くわかっていれば、この子にとってもっと良い医療を提供できたのに…」と不甲斐ない気持ちになるケースは決して少なくありません。
胎児期にこそ適切な診断と情報提供が必要であり、それによって家族が前向きに準備できる環境が整う。こうした思いが、林医師を胎児医療の世界へと導いた大きな原動力です。
日本ではいまだに、「出生前診断は産むか産まないかを決めるためのもの」という誤ったイメージが根強く残っています。林医師はそうした胎児医療の誤解を解き、「お腹の中の赤ちゃんも患者である」という考えを認知してもらうことを目指しています。
FMF胎児クリニック東京ベイ幕張では、医師だけではなく、臨床検査技師、超音波検査士、遺伝カウンセラー、看護師など多職種が連携して診療にあたるチーム医療体制を確立しています。それぞれの専門性を活かし、チームとして赤ちゃんと家族を支えること——。それこそが「-1才からの医療」の核となる思想です。
産婦人科医として多くの妊婦さんと向き合う中で、林医師は「妊娠中の赤ちゃんの状態をもっと正確に、早く知ることができれば救える命があるはず」と痛感し、この課題に向き合うべく、イギリス・ロンドンを拠点とする国際的な胎児医療研究機関「FMF(The Fetal Medicine Foundation)」で臨床研修を行いました。
現地では、胎児医療が「特別な検査」ではなく、妊婦健診の一環として自然に取り入れられている実態に強い衝撃を受けます。また、胎児への治療も、稀に行われるものではなく、毎週数件行われていて、医療として社会に根付いていることを実感できました。
帰国後は「胎児医療を日本でも当たり前のものにしたい」という決意のもと、2021年9月、医師となって11年目で「FMF胎児クリニック東京ベイ幕張」を開業しました。
「赤ちゃんは、生まれる前からすでに命を持っている」——林医師は、この考えを胎児医療の出発点としています。
胎児医療の目的は、単に病気を見つけることではありません。お腹の中の赤ちゃんの状態を詳しく知ることで、必要に応じて早期治療につなげたり、出生後に備える準備を整えたりすることを可能にします。
胎児期からの医療的介入は、家族の不安を軽減し、前向きな出産を迎えるための支えとなります。林医師は、こうした「生まれる前の医療」のあり方を日本に広げていきたいと考えています。
胎児医療を通して病気や異常が見つかったとき、妊婦さんやご家族が受ける衝撃はとても大きなものです。だからこそ、林医師が大切にしているのは、「事実を一方的に伝える」のではなく、ご家族とともに考える姿勢です。
検査結果をもとに、「今できることは何か」「どんな準備が必要か」を整理し、すべての選択肢を丁寧に提示する。そしてご家族が、望む未来を自ら選び取れるように支える。 これこそが、林医師が考える胎児医療の本質です。
仮に異常が見つかった場合でも、「出産後の治療」「出産施設の選定」「育児への備え」など、多様な道が開かれています。FMF胎児クリニック東京ベイ幕張では、検査結果をふまえて選択肢を示し、ご家族に寄り添うことを大切にしています。
胎児医療の精度と信頼性を支えるうえで、国際的な認定制度は欠かせません。その代表が、FMF(The Fetal Medicine Foundation)による資格認定です。
FMFが定める診療プロトコルは、胎児のNT測定や各器官の成長・形態の評価、出生前リスクの予測など、多岐にわたります。これらはいずれも、高度な知識と技術を必要とし、世界各国の医療現場で標準として採用されています。
FMF認定を取得するには、規定の講習を受けるだけではなく、継続的な知識とスキルのアップデートが求められます。これは、医療者の誤った知識や技術が、家族の心理状態や意思決定、赤ちゃんの人生に大きな影響を及ぼすためです。医療者に高いハードルを設ける診療体制こそが、FMF認定の重みであり、世界標準の胎児医療を安定して提供できる確かな証です。
FMFでの研修を元に、さらにレベルを高めて日本で独自に実施している「FMF胎児ドック」。
FMF胎児ドックでは、NT(首の皮下の厚み)測定に加え、心臓・脳・骨格などの詳細な評価を通じて、染色体異常や胎児疾患のリスクを総合的に判断します。これらの検査は、FMF認定を受けた医療者が高度な技術と知識に基づいて実施します。
英国FMFでの研修を終えた医療者をはじめ、多くの医療者がFMF胎児ドックを見に訪れます。主にアジア諸国での胎児診療のレベルアップのため、FMF胎児クリニック東京ベイ幕張は、全国で初めて「国家戦略特区事業」に認定*されています。
通常の妊婦健診で行われる超音波検査では、赤ちゃんの大きさや心拍、羊水量などを確認することが中心ですが、FMF胎児ドックは、より詳細で多角的な診断を行うため、異常の早期発見や出生後への備えに直結します。この診断と適切なタイミングでのケアは、赤ちゃんだけでなくご家族の未来にとっても大きな意味を持ちます。
FMF胎児ドックのもうひとつの特徴は、単に異常の有無を伝えるだけで終わらない点です。リスクが見つかった場合には、適切な医療機関との連携、出生後を見据えた準備、相談支援まで一貫して対応します。
また、検査後に「異常がなかった」とわかることは、妊婦さんにとって出産までの安心感にもつながります。FMF胎児ドックは、妊婦さんとご家族の未来を守るための大切な手段だといえるのです。
日本では、まだ「胎児医療」や「胎児ドック」という言葉が広く浸透しているとはいえない状況です。そのため、検査に対する不安や誤解、または敷居の高さを感じてしまう人も少なくありません。
本来、胎児医療は特別なものではなく、すべての妊婦さんにとって「知ること」「備えること」を叶えるための身近な医療であるべきです。FMF胎児クリニック東京ベイ幕張は、胎児医療がより多くの妊婦さんとそのご家族にとって自然な選択肢となるよう、日々発信と対話を続けています。
胎児医療の現場では、時にとても繊細な判断が求められます。検査によって明らかになる情報には、ご家族の未来を大きく左右するような内容が含まれることがあるからです。そのような場面で重要になるのは、医療者としての「向き合い方」です。
医療の現場では、医師が「こうすべき」と主導的に判断を下すケースがあります。もちろん、命に関わる場面では迅速な判断が求められますが、胎児医療においては事情が異なります。赤ちゃんはまだ生まれておらず、ご家族の思いもさまざまです。医師が一方的に判断を押し付けることは、大きなプレッシャーになってしまいます。
FMF胎児クリニック東京ベイ幕張では、パターナリスティックな医療(医療者が一方的に決める医療)を排除する姿勢を徹底しています。
胎児医療では、赤ちゃんの状態、出産後の医療体制、ご家族の価値観や環境など、多角的な要素を踏まえたうえでの選択が求められます。ですので、胎児医療に携わる医療者には、正確な情報を提供しながら、妊婦さんとご家族に寄り添い、ともに考える姿勢が必要です。これは「医療者のあり方そのもの」だと思います。
FMF胎児クリニック東京ベイ幕張では、こうした考えに基づき、診療にとどまらず、発信・教育・啓発といった取り組みも積極的に展開しています。志を同じくする新たな仲間とともに、「-1才からの医療」を社会に広げていく活動を続けています。
FMF胎児クリニック東京ベイ幕張が目指しているのは、「胎児医療」を日本の妊婦健診に自然と組み込み、誰もが安心して赤ちゃんを迎えられる社会を実現することです。
胎児医療は、決して特別な医療ではありません。すべての妊婦さんとご家族にとって「知ること」「備えること」を叶えるために不可欠な支えです。「生まれる前から命を守る」という考え方は、未来の小児医療や福祉にも直結します。胎児医療を志す若手医療者の存在が、これからの胎児医療の未来を切り拓く原動力となることが期待されています。
未来の医療現場を担う
新卒・第二新卒の皆さんへ
生まれる前の赤ちゃんを診る「胎児医療」は、日本ではまだ専門家が少ない分野です。しかし、海外では一般的であり、超音波検査や遺伝カウンセリングを通じて胎児の健康を支えています。
この仕事に就く「これまで胎児医療を知らなかった医療従事者」たちは、学び続けられる環境や専門性を深められる経験、そして何よりチームで命を支えるやりがいに魅力を感じ、成長していきます。あなたの情熱を「-1才からの医療」に向けてみませんか。