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医療英会話が実践で身につく
「胎児医療」の現場

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はじめに:胎児医療と医療英会話の現場

胎児医療とは、妊婦さんと赤ちゃんを支える専門医療です。この領域では、外国人患者さん対応や国際カンファレンスなど、英語を使う機会が日常的にあります。「英語力を活かしてキャリアアップしたい」「これまでとは違うフィールドで成長したい」と考える医療者にとって、胎児医療の現場は大きなきっかけになります。

目次

胎児医療とは?
NIPT検査との違い

胎児医療は検査から診断、説明、連携、フォローまでを一貫して担う、妊娠期間全体を支える医療分野です。「検査で終わり」ではなく、結果説明や遺伝カウンセリング、治療方針の決定や他院との連携に至るまで一貫したサポートを行います。検査結果に応じて他の医療機関と連携したり、治療が必要な場合は紹介先での受け入れがスムーズに進むように調整したりすることも胎児医療の範疇です。

NIPT(非侵襲的出生前遺伝学的検査)は、母体の血液から胎児の染色体異常の可能性を調べるスクリーニング検査で、あくまで「スクリーニング」であり確定診断ではありません。NIPTで陽性の場合には、羊水検査や絨毛検査などの確定検査を行い最終的な診断に至ります。

胎児医療では、英語での結果説明や意思決定支援が必要な場面も多いため、英会話スキルが現場で求められます。

なぜ胎児医療で英語が必要なのか

海外では胎児医療が広く行われているため、日本在住の外国人患者さんが胎児ドックを希望してクリニックを訪れる場合もあります。

胎児医療の現場では、外国人患者さんや英語話者のご家族に対応する機会が少なくありません。また、医師やスタッフ同士の症例共有やカンファレンスも英語で行われることが多く、国際的な最新データを読み解く力も問われます。

求められるのは、高い英語力よりも「わかりやすく伝える力」です。英語をきっかけに成長したい、視野を広げたいと感じている医療者にとって、胎児医療はその最初の一歩を踏み出せる場所になるでしょう。

胎児医療の現場でよく使う
医療英会話

例えば、超音波検査前後の説明、リスク説明、診断結果の共有など、英語を使う場面が多く存在します。「検査前に患者さんを案内する」「検査後に結果説明の流れを伝える」といったシンプルな対応から始まります。

日常対応で使えるフレーズ

患者さんやご家族への声かけは、安心感を与える大切なコミュニケーションです。以下は、実際に胎児医療の現場でよく使われている表現例です。

ケースカンファレンスや
症例共有で使われる専門用語

カンファレンスで飛び交う用語の基本を押さえることで、参加意識が高まります。

外国人患者の不安を
軽減するための説明方法

外国人患者さんは言葉の壁だけではなく、文化や価値観の違いによる不安も抱えているものです。そんなときに医療者ができるのは決して難しいことではなく、「ゆっくり話す」「シンプルに伝える」「相手を尊重する態度を示す」という基本に尽きます。

丁寧かつシンプルに伝えるコツ

医療の説明は詳細に伝えるのがセオリーかもしれませんが、外国人患者さんに対しては「一度にすべてを伝えない」ことも大切です。「今から何をするのか」「どのくらい時間がかかるのか」「何がわかるのか」を順序立てて伝えるだけで、相手の安心感は大きく変わります。

例えば、

このように、段階を踏んで伝えることが大切です。

文化的背景に配慮する

国や地域によって、患者さんが何を重視するかも異なります。「医師や専門家にすべてを任せたい」という人もいれば、「自分で理解してじっくり考えたい」という人もいます。大切なのは、どちらが正しいかではなく、相手の表情や反応をよく観察し、その場で説明の深さや言葉を調整する姿勢です。

英語力を活かして胎児医療に挑戦したい方は、以下の「胎児医療での働き方」ページもチェックしてみてください。

現場で大切にされていること

胎児医療の現場では、語学力の高さよりも、伝えようとする姿勢や態度が重視されています。うまく話せなくても、目を見て丁寧に話せば通じるように、言葉以上に気持ちが伝わる瞬間があるのです。

小さなフレーズや簡単なジェスチャーを大切にし、「不安を和らげたい」という姿勢を忘れないこと。それが、胎児医療における外国人患者対応で大切なことです。「まずは一言から始める」ことが、キャリアアップと成長への第一歩となるでしょう。